第18話 やれば終わる文献演習

2018年5月20日 12:00 カテゴリ:兀橋のアミノ酸分析奮闘記

金沢大学の地球学コース、地球環境学コースには、学部と修士のときに「文献演習」という課題があります。

文献演習に悩んでいる4年生に向けて、私の経験が少しでもチカラになればいいなと思います。

さて、文献演習とは、その字のごとく、文献(英語論文)を読んでまとめる課題で、2パターンの進め方があります。

A. 英語論文50ページを和訳する

B. 英語論文50ページ(修士はもっと読む)をまとめる

修士はBのみですが、学部生はAかBを選べます。

とはいえ、研究を始めたばかりの学部生が英語論文をまとめるというのは、なかなか難しく、ほとんどの人がAで提出します。

この文献演習の目的は、自分の研究背景を理解することだと思います。

具体的には、

・これまでの研究で何がわかっているのか、わかっていないのか。

・自分の研究関連の知識を習得する(基礎も応用も)

といったところでしょうか。

学部生に関しては、英語(論文を読むこと)に慣れることも文献演習の目的だと思います。

いままで見たこともないような専門用語がたくさん出てきますし、英語独特の言い回しがあるので、嫌になることがあると思います(いままでの受け身の英語教育では、歯が立ちませんでした)。

でも、読んでいると慣れてくるので、あまり不安にならなくても大丈夫だと思います。

論文の探し方もわからないと思います。当たり前です。

積極的に先生や先輩にアドバイスをもらいましょう。

高い学費を払って、研究しているのです。存分に指導を承って、学費以上の対価を得ましょう!!

また、人にもよりますが、私は耳と目で違うものを処理すると、全然頭が働かなくなるので、音楽を聴きながら論文を読むことはできません(耳栓という意味でイヤホンをするのはよいと思います)。

読むときは時間やページなど区切りをつけて、集中して読みます。知識はすぐにどっかに遊びに行くので、どこが大事なのかをしっかり明記しておくことが大切です。個人的には、蛍光ペンと色ペンがおススメですね。

例年、提出締切の10月末が近づくと、みんなあたふたします。

先生から10月は研究が本格的になってくる可能性も高いから、9月末を研究室での提出締め切りにしようと言われていました。

また、私自信、文献演習を1番に終わらせたかったのと、あたふたしている先輩方を見て「余裕をもって終わらせたらかっこいいな」と考えていたので、先生の意見に異論はなく、春から時間があれば論文を訳していました。

幸いにも、どういう論文を読むか、先生からかなり助言をいただいたので、論文探しはあまり苦労しませんでした(修士では論文探しに大苦戦!)。

私は、アミノ酸や殻体内有機基質の同位体比に関する論文などを読みました。

とにかく英文を訳しましたね。専門用語が多かったので、英辞郎にはお世話になりました。

土日であっても、やることがない日や、家に帰っても寝るだけのときは大学に残って、論文を訳していました。

やりたかったからやっていたので、後悔はありませんが、なかなかクレイジーな生活をしていたな~と、今になって思います。学生のうちにできることもあったんじゃないかなと(気になる女性を食事に誘うとか)。

その結果、研究室締切である9月30日ギリギリに「文献演習を提出します」と先生にメールすることができ、第一関門突破です。

当時は、自分でも「さすがやな~」と鼻を高くしていましたが、よくよく考えてみると、研究以外に何もしていなかったので、そりゃ妥当なスピードでしょうね。就職活動や公務員試験やら教育実習などを並行していた同級生のほうが、かっこいいです。しかもみんな決めるとこは決めたし。心から尊敬しています。

学部生にとっては、なかなか重たい課題ですが、「やれば必ず終わる」ので、とにかく読むしかありません。

ただ、この文献演習が、自分の研究に対して、どんな意味をもつのかを理解して読むのか否かでは、卒論のクオリティが変わると思うので、「文献演習の目的」を勘えることをお勧めします。