第44話 研究なんて嫌だ(いいや)モード その2

2018年12月23日 12:00 カテゴリ:兀橋のアミノ酸分析奮闘記

怒濤の学会ラッシュを終えた私は,日常生活に戻りました.

自分で決めたとはいえ,学会の連続で余裕がなく,修士研究が全く進んでいないことに対して,懸念しており,

どんどん研究を進めている後輩を見て,焦っていました.

しかし,焦りは研究の面だけではありませんでした.

就職した同級生や中学の友達は,すでに社会に出て働いています.

でも,自分はまだ学生なのか...

このままで研究をしていても良いのだろうか.と,将来のことを不安に思っていました.

(いまとなっては,全然焦らなくても良かったと思いますが,M1なら仕方ないですよね)

人生の選択肢を毎日のように天秤にかけていたころ,私の同級生のひとりがアメリカに留学に行くことになりました.

彼を見送る会を催したのですが,そこで,就職した同級生達も集まり,プチ同窓会です.

就職した同級生の話を聴いていると,みんな口を揃えて,

「社会人楽しい」と言っていました(いまはどう考えているのかは知りませんが).

仕事は楽しかったり,楽しくなかったりするらしいですが,お金は安定して入ってきます.

学生時代のアルバイトでは容易にたどり着かない金額が,毎月振り込まれるわけですからね.

「研究が楽しくない」と言っていた友人でさえ,生き生きした表情をしていたのです.

たぶん,研究が楽しくなかった,あるいはつらかった人は余計に,そう感じるのかもしれませんね.

確かに,楽しいことをして,お金をもらえるなら最高ですよね.

私も楽しいことはしていましたが,お金は払っていましたからね(金払うのは当たり前ですが).

例えば,この先進学を選んだとして,

学振が通れば20万/月ですが,通らない場合は,無収入で3年間を過ごすことになるわけです.

修了後も,アカデミックの猛者達との戦いに勝たなければ,職がなくなるリスクも見えます.

一方で,就職してしまえば,

最低限、月に生きていけるだけの収入を得られ,それなりの社会保障や信頼も得られます.

信頼というと語弊がありますが,一般社会の人々からすると,どうしてもその類いのものがあります.

正直,修士や博士にももっと社会的信頼があっても良いと思います.

しかし,研究の世界を知らない人からすると,なかなか理解が難しいそうで.

(研究の世界で生き残るには周囲の目を気にしない強さが必要なんでしょうね)

私自身,研究はとても楽しかったですし,いまでも好きです.

ポーランドや大阪での学会において,楽しかったのはもちろんですが,

優秀な人達がいる同じ世界に進んでみたい気持ちと,

こんなに頭が切れる人になれるの(研究の世界で生き残れるの)だろうかという不安の両方が芽生えました.

そのリスクを背負って,研究の世界で生きていくのか,

ある程度のリスクヘッジのためにアカデミックの世界を諦め,就職を選ぶのか,

そして,自分は将来どうなりたいのかを考え始めました.

「就職」といっても,その選択肢・幅の広さは,銀河のように無限に広がっています.

私は研究の傍らで,世の中にはどんな仕事があるのかを探すために,説明会やインターンシップに参加することを決めました.

たとえ,進学したとしても,その経験は無駄にならないと思って.

ーーーーーーーーーー今日から使える英語表現ーーーーーーーーーーーー

I'm working on Christmas! 「クリスマスは仕事なの!!」 

A: Do you have any plans for Christmas ?

B: I'm working on Christmas. But, I'm celebrating Christmas with my family at night.