第15話 費用対効果

2018年5月 6日 12:00 カテゴリ:兀橋のアミノ酸分析奮闘記

標本があっても、分析できなければ意味がありません。JAMSTECで学んできた誘導体化を金沢大学でもできるように、ラボを整備していきます。

アミノ酸分析のために

・物品調達

・前処理(アミノ酸の抽出、誘導体化)

・ガスクロマトグラフィーでの分析

を、しなければなりません。

まずは物品調達です。

これがまあ高いんですね。薬品やら器具やら分析ってお金がかかるんですよ。

幸いにも、先生の科研費のうち、アミノ酸研究に特化したお金がありましたので、それを使いました(無駄遣いはしてないはず!)。

研究するための資金があるというのは、とても恵まれていたことだと、今でも思います。

お金ってほんとに大事!!愛情の次に大事!!(社会人になって、より強く感じます!!)

人それぞれの考え方はあると思いますが、お金があるからといって、なんでもかんでも買うことが正しいとは限りません(と、師匠から教わりました)。

段ボールや緩衝剤、使わない金属などをリユース(リサイクル)して、安価に実験器具を作ることもできます。

私は師匠の姿勢を見習って、アルミを曲げた可動式ピペット置きやムーミンのマスキングテープで装飾したバイアル置きを作りました(小学生の図工並のクオリティでしたが二年半使いました)。

作るかどうかは別にして、考えてほしいことは、「費用対効果」です。

みなさんは、お金をかけた分、正当な対価(労力、時間、モノ)が得られていますか。

もちろん、お金をかけてみたがそうでもなかったこと、逆に極めてお買い得だったこともあります。

個人や研究室の考え方は三者三様ですから、どれかが正解というわけでもありません。

でも、なにかにお金を支払う際は、ぜひとも意識してほしいですね。

モノづくり大国ニッポンの裏では、代償として大量の廃棄物が出ています(仕事で廃棄物工場などを見て、強く感じます)。モノを捨てるのにもお金がかかる時代、よくよく考えて物品を買いましょう。

私生活も同じです。

私も学生のころに引っ越しを2回しましたが、なんでこんなものを買ったのか、と言わずにはいられないようなモノがたくさん出てきて、ほとんど捨てました。

自分にとって、"NEED"なのか"WANT"なのかを考えてみてはいかが(参考文献はこちら)。

行きたくない飲み会や「とりあえずコンビニ行こう」にお金をかけるくらいなら、魅力的な人とごはんに行った方がいいと思いませんか。

さて、事務室から電話が鳴るたびに、続々物品が届きます。

ラボに器具を揃えて、準備完了!!!

と、思いきや、ヒーターの温度をチェックしたり、アルミブロックの高さを底上げしたりやら、微調整が必要なんですね。

ラボを整えるだけでも、かなりのお金と手間がかかると実感しました。

「実験をやろう」と言ってすぐに取り掛かれるのは、先生方(あるいは実験室を管理している人)の積み重ねがあってこそなんですね。

私の場合は、実験室自体は長谷川先生からお借りできましたし、力石さんから必要な物品の情報をいただいたので、まだ簡単だったかもしれません。ゼロベースから実験室を築いていくって大変。

さあ、次は実践です!!