鯨骨を回収してきました

2017年9月29日 08:46 カテゴリ:研究日誌

こんにちは.ロバートです.

数年前から能登半島九十九湾で鯨骨群集や竜骨群集(ウミガメ骨群集)の形成実験を行っています.現在は修士1年の鈴木さん(英国留学中)と学部4年の渡邊君がこれらの実験に取り組んでいます.

昨日は渡邊君の卒業研究のために2ヶ月前に九十九湾の水深約10mに設置した鯨骨の回収を行ってきました.2ヶ月前に4つの鯨骨ブロック(1つは予備)を沈めて,それを1ヶ月おきに3ヶ月にわたって回収して骨内の有機物がどのように他の生物に利用されているのかを調べるのです.

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1ヶ月前に回収した鯨骨は"元気"(=骨に依存する生物たちがわしゃわしゃいる)だったのですが,今日は元気なのはやや大きめの鯨骨ブロックのみ(写真参照.拡大写真に写っている羽のようなものはイオウ酸化細菌を共生したツリガネムシ).それ以外の鯨骨はちょっと元気がない.

大きめの(写真の鯨骨)はもう少し長い期間沈めておきたいので,今回は仕方がないのでやや元気のない鯨骨を回収してきました.

さて,骨の中に何が住んでいるのか,興味津々です.