第48話 化学合成ワークショップ 後編

2019年1月27日 12:00 カテゴリ:兀橋のアミノ酸分析奮闘記

ワークショップの開催場所は,東大の三崎臨海実験所です.

ジェンキンズ先生がコンビナーでもあったので,ジェンキンズ研一同は,朝から会場設営に追われます.

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臨海実験所の幸塚さんの許可の下,次々と準備が進められていたのですが,

驚いたのが,三浦市のごみの分別の細かさ(2017年3月).

具体的に何項目に分かれていたかは覚えていませんが,幸塚さんも「分別は細かいからね~」とおっしゃっていました.

でも,ごみの分別は大切です.

少し話が脱線しますが,私も仕事で一般ごみ処理施設に伺うことがあるのですが,「燃えるゴミ」の中に,プラスチックや金属,不燃物がほぼ一定の割合で入っております.

廃棄物は,破砕して燃やすことが多いのですが,「そういったもの」が入っていると,破砕機が詰まったり,刃が折れたりします.

破砕機が詰まると,職員さんが手作業で取り出しますし,大変な重労働(3K)です.

また,固い金属類によって,刃が折れてしまった際には,ウン百万~ウン千万の費用が掛かってしまいます.

その費用は自治体,つまり,税金から出ていると考えると,なにか感じることがあると思います.

みなさん,ごみは分別しましょうね.

さて,話を戻して.

M1の期間は,化石の保存状態とアミノ酸の保存性に関するデータしか出せていませんでした.

先生と相談した結果,今回の私の発表内容は,

「アミノ酸の窒素同位体比の紹介(ほぼ卒論)」と「化学合成への応用(妄想)」です

まあ,私の発表について書いても,文字数がもったいないので,カッツ・アイ!(NHK好きならこれわかる)

今回のワークショップでは,

化学合成を「無機地球学的な視点」で見ることを学びました.

化学合成というと,どうしても,得意な生物に目が行きがちでしたが,

メタン湧水や熱水噴出孔の成り立ちやその環境で起きる無機的な化学反応がとてもおもしろかったです.

生き物ももちろん面白いのですが,その生息環境がどのようにして生まれているのかにも興味がわきました.

無機地球学的な視点をもつことで,化学合成生物の生態のさらなる理解や

原始地球や生命起源の謎に迫ることができるかもしれませんね.

本ワークショップでは,化学合成界隈の情報共有と,これからどういう方向性に進むのかを議論しました.

自分の興味(研究)も大事ですが,周囲が何をしていて,どこを目指しているのかを知っておくのはとても良いなと思います.

chim-WS2017-6401.jpg(ジェンキンズ先生撮影.モロにみなさんの顔が出ているのでモザイクかけときました)

例えば,「○○を明らかにしたい」と思ったときに,その分野に強い人とコネクションがあれば,その目的を果たすために必要な知識や手法についてアドバイスやサポートを受けられるかもしれません.

また,その人を通じて,新たに凄腕の研究者と巡り合える可能性も広がるでしょう.

私もジェンキンズ先生を通して,多くの研究者と巡り合えましたし,その研究者(例えば力石さんや佐藤さん)を通して,さらにいろんな人にお会いすることができました.

もうひとつ印象に残っていることは,ワークショップ参加者全員の

「これからやりたいこと」と「できること」を共有したことです.

理由は上述と被るところが多いのですが.

自分がやりたいこととできることを把握しておくのは,自分を売り込む(アピールする)ためには不可欠です.

まあ,もうひとつ大事な軸があるのですが,詳しくは後日まとめます.

最後に,今回のワークショップには,学部1年生なども数名参加していました.

1年生のころから,「こういった研究がしたい」という気持ちをもって過ごしているので,頭が上がりません.

私が1年生の時は,まったくそんなこと考えてなかったし,野球とリアタイアニメとゲームしかしてなかった.

彼らや学会の高校生ポスターも拝見すると,そういった根っからの研究好きが研究者になっていくのかなあ~とも感じます.