第46話 ケツを叩いてくれてありがとうございます

2019年1月13日 12:00 カテゴリ:兀橋のアミノ酸分析奮闘記

月日の流れは早いもので,もう1月になってしまいました.

全く何もしていなかったわけではありませんが,

必要最低限のこと(文献演習とか)をして,就職活動,というか今後の人生のプランを考えていたら,1月になってしまいました.

少しずつ,自分が将来やりたいこと,どんな風に生きていきたいのかが,ぼんやりしてきた頃です.

(とはいっても,働いてみてからじゃないとわからなかったこともありますね)

まあ,これはこれで良いのですが,研究は全く進んでいなかった(文献演習は楽しかった).

1月までに,アミノ酸の窒素同位体比を測定すると,豪語したものの,装置に触ってすらなかったですね.

この研究の進捗状況から,私の研究に対する意欲は,アカデミックの世界で生きてくためには弱いのかな~,

研究者って,もっとガンガン意欲的に研究するもんなんかな~,とも思い始めました.

お恥ずかしい限りでございます.

気づいた頃には,後輩の卒論発表の時期です.

1年前を思い出しますわ.

後輩は1年をかけて,研究を仕上げているにもかかわらず,

私のこの1年の研究の進み具合ときたら.(゚Д゚)

「1年前から,成長できてないな~.」と現実を打ち付けられました.

しかし,心のどこかで,「まあ,なんとかなるだろう」と逃げ腰になっている部分もありました.

最悪,同位体比が測定できなくてもいいや,と考えるまでポンコツになっていました.

卒論・修論発表会が終わり,パソコンで作業をしていると,

久しぶりに後藤さんが,私の進捗を尋ねてきました.

先生とのやりとりが上手くできず,自暴自棄になった私が,後藤さんのところに行かなくなってしまったことを気にしてくださったのでしょうか.

私は包み隠さず,自分の進捗を伝えました.

後藤さんは,

「いつ,装置の改良を始めるのか.」

「なにがあって,なにが足りてないのか.」

「結局,どういう方向性で進めていくのか.」

など,私の研究の核心を突いてきます.

しかし,このとき私の回答はしどろもどろでした.

終いには,「なんのために同位体比を測定したいの?」という質問にすら言葉を詰まらせてしまいました.

そんなポンコツマンを見かねた後藤さん.

「そんな気持ちじゃ絶対に同位体比は測定できない」

「あ~,これは根本的にたたき直さないと!!!

私がいままで逃げてきた核心にまつわるエトセトラをビシバシ追及しました.

いつかは,こうなるとわかっていましたが,本当に現実を突きつけられ,自分が情けなくなりました(ちょっと泣きそう).

でも,自分の弱いところを,しっかり指摘してくれる人がいることは幸せだと思います.

心のどこかで,自分を叱ってくれる人を求めていたのかもしれません(ある意味では甘えですが)

たとえ教育の現場であっても,

ちょっと間違えれば,すぐにパワハラやセクハラになってしまうので,「叱ること」が難しくなっていると思います.

私はそんな教育現場で働く学校の先生や大学教員を心の底から尊敬しています.

「教師」や「研究者」を「変人」と小馬鹿にする人がいると,ぶっ飛ばしたくなります.

教師じゃなくても,人間はみんな変人ですから.

ていうか,お互いに敬意が払える人と過ごしたい(働きたい)です.

私は,もっといろんな人に叱られたかった(あらゆる分野で).

間違っていることは,間違っていると指摘してほしかった.

叱られて気づくこともたくさんありますし.

この後藤さんのケツ叩き(叱責)がなければ,

私はいまごろ,M3として修論を書いていたでしょう.

本当に感謝です.

そして,このケツ叩きから,

「兀橋のアミノ酸分析奮闘記」が本格的に始まります!!!