第26話 9分を削れ

2018年7月 8日 12:00 カテゴリ:兀橋のアミノ酸分析奮闘記

卒論発表まで残り1週間。

ついに、ゼミで発表練習を行います。

途中の質問を挟まずに、本番の形式で発表、質疑応答を行います。

1位を獲るために精魂込めて作ったスライドで発表します!!!

「以上で発表を終わります」

先生「時間は?」

学生「24分です。」

本番の発表時間は15分。

9分もオーバーしてしまいました(笑)。

詰め込み過ぎました。1年間やってきたことをフルに話そうとした結果です。

1年間の努力の成果を見せたい、これだけやったんだと、全部示したがります(4年生あるある)。

でも大事なのは、卒論発表で大事なのは「ストーリー性」だと思います。

おもしろい結果と考察を詰め込むではなく、背景から結論までを"上手く"つなげることが、聴衆の興味を惹きたてます。

私の発表には「ストーリー性」がなく、先生からも「イチから作り直そう」と言われました。

"イチ"からといっても、"ゼロ"から作り上げるわけでなく、手元にある「結果」、「解釈」、「考察」から取捨選択して、ひとつのストーリーを作りなおします。

先生「古生物学会が終わったら、20時から(本番まで24時間を切っている)最後のゼミをしましょう」

実は、卒論発表の直前の2日間に、古生物学会のため、先生が不在になります。

それまでにある程度仕上げるために、毎日、あーでもない、こーでもないと議論しました。

そんななか、

力石さんから、「窒素同位体比が出ました」との速報が!!!

\(゜ロ\)(/ロ゜)/

ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

神様仏様力石様ーーーーー!!!!!!!(叫んだ)

第一志望の大学の合格発表で受験番号を見つけた高校生のごとく、喜びました。

ありがとうございます!!!!

これで、駒は揃いました。あとは戦略だけです。

同位体比と栄養段階のデータを加えたスライドを直して、発表して、直して、発表して、、、納得いくまでひたすら繰り返しました。

特に、先生が不在だった土曜日の21時くらいから、1時くらいまでひたすらKさんと議論したことがいい思い出です。一枚一枚、どこに違和感があって、どう直すべきかをひたすら議論しました。

その"違和感"をどうすれば修正できるのか、すこぶる難しく、脳みそをフル回転させました。

あるイントロのスライドに関しては、一枚に1時間以上議論しました。

きっと、このようにディスカッションをすることが、研究においてはとても重要かつおもしろいところなんだと、今になって思います。

Kさんとのディスカッションがあったからこそ、自分で納得のいくスライドを作ることができました。

とても幸せなことであったとともに、そんな先輩になりたいと思う瞬間でした。

そして、先生が古生物学会(京都)から帰ってきたその足で、ゼミが始まりました。

ジェンキンズ研は研究や発表のためなら、何時からでも実験やゼミを行います(1年中ではないが)。

自分の納得するところまで、先生が付き合ってくれます。

それが良いか、悪いかは人それぞれだと思いますが。

発表時間は15分ちょっとに収めることができて、先生からも及第点をいただきました。

あとは自分の納得いくところまで、微調整と発表練習です。

散々周りに、「1位を獲る」と豪語して、自分にプレッシャーをかけてきましたが、いよいよ明日が本番です。

受験や大会と同じで、直前になって足掻いても仕方がないし、

むしろ、ここまで誰よりもがんばってきたという自信(過信?)がありました。

緊張や不安(これで獲れなかったら恥ずかしいよ)もありましたが、「やってやるぞ」という気持ちが強かったです。

私自身の思いも強かったですが、ジェンキンズ先生や力石さん、後藤さんのためにも(ためにもってのも変な感じですが)、1位を獲ることがひとつの恩返しになるのではないかと思っていました(キレイごと言いましたけどほんとですから)。

ま、サイエンスの世界における恩返しというのは、「論文を書くこと」なので、これからです。